皆さんは、いちじくが日本にやってきた時の名前をご存知でしょうか? 今でこそスーパーで手に入る身近な果物ですが、日本に伝来した江戸時代初期、人々はその並外れた栄養価に驚き、ある「特別な名前」で呼び始めました。
今回は、日本の暮らしに根付いたいちじくの歴史と、私たちが育てる希少品種「姫蓬莱(ひめほうらい)」に込められた願いを紐解きます。
1. 「蓬莱(ほうらい)」——仙人が住む国からの贈り物
いちじくが日本に伝わったのは、江戸時代の寛永年間(1630年頃)。ペルシャから中国を経て、長崎の地に持ち込まれました。
当時の日本人は、いちじくを「蓬莱柿(ほうらいし)」と呼びました。 「蓬莱」とは、東の海にあるとされる、不老不死の仙人が住む伝説の地のこと。食べれば寿命が延びると信じられたその果実は、まさに「仙人の国の果物」として、人々の健康への願いと共に広まっていったのです。
2. 庭先の「天然のくすり箱」
かつて、日本の農家の庭先には、よくいちじくの木が植えられていました。「おばあちゃんの家の庭にあったわね」と懐かしく思い出す方もいらっしゃるかもしれません。
それは単におやつとして食べるだけでなく、お腹の調子を整えたり、肌をケアしたりするための**「家庭のくすり箱」として重宝されていたからです。 昔の人々は、科学的な成分を知る前から、いちじくが持つ「体を整える力」を暮らしの知恵として活用していたのですね。
3. 歴史を継ぐ「姫蓬莱」とミツリッチの挑戦
私たちがここ静岡県牧之原で大切に育てている赤いちじく、「姫蓬莱(ひめほうらい)」。 この名前には、江戸時代から続く「蓬莱(不老長寿)」への敬意と、小ぶりで気品ある「姫」のような美しさへの想いが込められてるのではないかと感じます。
日本の研究者が長年かけて追求したこの品種を、私たちは独自の「ミツリッチ製法」で、しっとり濃密なドライフルーツに仕上げました。 歴史が証明してきた「整える力」を、現代の忙しい女性たちが手軽に、そして何より美味しく取り入れられるように。
【結び】
江戸の町人も、庭先の木を見上げていたいちじく。 時代は変わっても、私たちが「健やかでありたい」と願う気持ちは変わりません。
お茶の街・牧之原の爽やかな風の中で育ったいちじくを、温かい日本茶と一緒に。 歴史ある「不老長寿の果実」を、あなたの毎日の潤い習慣に加えてみませんか?