静岡マルエス菜園のミツリッチ®ドライいちじくとは
1. ミツリッチ®が生まれた理由
私たちは、静岡県牧之原で90年近く製茶業を営んできました。製茶の技とは、茶葉がもつ「香り」と「色」を最大限に引き出すための、繊細な温度と水分の管理技術です。その職人技こそが、製茶問屋ごとの味の個性を生み出します。
ある日、一本の白いちじくとの出会いから、果物にも同じ哲学を応用できるのでは——そんな想いで試作を重ね、MITSURICCHI®(ミツリッチ)製法が誕生しました。
- 素材本来の香り・甘み・美しさを守る
- 砂糖・オイル・保存料など添加物不使用
- しっとり、やわらかな食感と上品な後味
この哲学をもとに、私たちはドライいちじくを作っています。
製茶の技 × いちじく = ミツリッチ®
2. 産地のちから:牧之原の赤土と日照
ミツリッチ®はいちじくの栽培から自社で取り組んでいます。産地は静岡県牧之原市・坂部。
静岡・牧之原の赤土は水はけがよく、根が健やかに伸び、余分な水分が残りにくい土壌です。
そこに、豊富な日照と海からの風が加わり、果実の色づきと香りを一層引き立てます。
敷き藁によって土壌の水分をきめ細かく管理し、病害を抑えることで農薬の使用を最小限に。
さらに、木炭や堆肥、鰹由来の肥料などを活用した地域循環型の栽培を行い、環境にもやさしい農業を実践しています。
こうした自然の力と手間を惜しまない栽培哲学が、ミツリッチ®ならではのクリーンな味わいと透明感のある甘みを育んでいます。

3. 製茶のものづくりの精神「ミツリッチ®製法」
製茶で培った技術を活かし、温度と湿度を細かく調整。乾燥させるだけではなく、様々な工程を経ることで、外はしっとり、中はねっとりとした食感を実現しています。
乾燥しすぎないことで、果実の香りが閉じ込められ、噛むほどに“いちじく本来の香りと甘み”が広がります。

🍵 「乾かす」ではなく、「香りを仕上げる」
私たちにとって乾燥は「終わり」ではなく、「仕上げの工程」。
お茶を焙じて香りを引き出すように、いちじくも“香りを生かすようにに仕上げています。
だからこそ、パサつかず、やわらかく、甘みが深い。それが“製茶の技から生まれたドライいちじく”——ミツリッチI®です。

💬 比較すると、違いは一目瞭然
| 項目 | 一般的な国産ドライいちじく | MITSURICCHI®ドライいちじく |
|---|---|---|
| 加工方法 | 乾燥機 | 温度・湿度を管理して香りを残す |
| 食感 | パサパサ、硬い | しっとり、ねっとり、やわらかい |
| 香り | 弱い | 果実の香りがふんわり広がる |
| 甘み | 平坦 | 熟果の甘みが濃厚で奥行きがある |

左:一般的な国産ドライいちじく 右:ミツリッチ®ドライいちじく
素材の美味しさを見極め、やさしく引き出す。茶師の感覚から生まれたミツリッチ®。
製茶の技で果実の香りを仕上げる、日本ならではの新しいドライいちじくです。